Google は 2026年9月30日、Gemini の新機能「スキル」を発表し、これまでの「Gem」を段階的に置き換えると公式に案内しました。個人アカウントでは 11月17日から、作った Gem が自動でスキルに変わります。スキルは、Gemini に渡す「手順書」です。この資料には、動画で使った2つのスキル(収録した動画をまとめる・話した音声をスライドにする)の中身(そのまま貼れる全文)と、Gem との違い、日程、料金の条件、仕事での使いどころ、他の AI との往復の実験をまとめています。
Gem は「どういうキャラクターで答えるか」を決める役割づけでした。スキルは「いつ・何を・どの形で出すか」を書いた手順書です。中身は決まった書式のファイル1枚(SKILL.md)で、Gemini に貼るか、アップロードして使います。
Gem は 2024年から続いた「自分専用の Gemini」です。カスタム指示と知識ファイルを登録し、専用のページから選んで使いました。1つずつしか使えず、自動では効きません。公式は 9月30日に「スキルが Gem を置き換える」と発表しました。
| 日付 | 何が起きるか |
|---|---|
| 2026年9月30日 | 公式発表。個人アカウント(18歳以上)でスキルの提供開始 |
| 2026年10月13日〜11月中旬 | 仕事用・学校用アカウント(Workspace)の Gemini アプリにも順次展開 |
| 2026年11月(アプリ内通知は 11月17日) | 個人アカウントの Gem が「下書き」のスキルとして自動移行。作成者が確認して有効化するまで使えない |
| 2027年3月1日以降 | Workspace Business・Enterprise・Non-Profit の Gem が終了 |
| 2027年6月1日以降 | Workspace for Education(学校)の Gem が終了 |
出典:Gem からスキルへの移行について(2026-10-07 取得)
support.google.com/Let skills in Gemini tackle your most repetitive tasks(2026-10-07 取得)
blog.google/Introducing skills in the Gemini app and Workspace(2026-10-07 取得)
workspaceupdates.googleblog.com
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要なプラン | Google AI のサブスクリプションは不要(公式ヘルプ「Skills are available without a Google AI subscription」) |
| 条件 | 18歳以上・個人の Google アカウント・「アクティビティの保存」がオン |
| 仕事用・学校用アカウント | 2026年10月13日から順次(10月7日時点では未提供) |
| 無料プランのモデル | 2026年10月9日以降、無料プランで使えるモデルは Flash-Lite のみ。AI Plus は Flash まで、AI Pro は Pro まで |
| 上限 | 作れる数に上限なし。同時に有効にできるのは100個まで。アップロードするファイルは合計100MBまで。説明文は1024文字以内 |
| チャットに添付できる動画・音声 | 動画は1本2GBまで、合計の長さは無料プラン5分・Google AI Pro と Ultra は1時間。音声は合計で無料プラン10分・Pro と Ultra は3時間。1回に添付できるファイルは10個まで |
出典:Gemini アプリ向けのスキルを作成して管理する(2026-10-07 取得)
support.google.com/Gemini のモデルと使用量上限(2026-10-07 取得)
support.google.com/Gemini アプリでファイルをアップロードして分析する(2026-10-08 取得)
support.google.com
スキルは無料で作れますが、動かすモデルで品質が変わります。動画の実演は Google AI Pro(Pro モデル)で行っています。無料プランで同じスキルを使うと Flash-Lite で動くので、結果の細かさは変わる可能性があります。無料プランで動画を試すときは、5分以内に切った動画を使ってください。
手順書は4つの節で書きます。「いつ使うか(説明文)」「手順」「出力の型」「よくある間違い」。説明文は「〜のときに使う」と書くと、自動で効きやすくなります(公式ヘルプの推奨)。
ネットの声(他人の言葉として)
出典:RadineerE10 の投稿(2026-10-07 取得)
x.com/池田朋弘の投稿(2026-10-07 取得)
x.com
| 名前 | どこで動くか | 今日の話との関係 |
|---|---|---|
| Gemini アプリのスキル | gemini.google.com・Mac アプリ・モバイル | この資料の対象 |
| Workspace のスキル | Gmail・Docs・Slides・Drive・Chat のサイドパネルで「@」 | 別物。アプリのスキルとは同期しない |
| Gemini in Chrome の Skills | Chrome ブラウザ | 別物 |
| Agent Skills(Gemini CLI・Antigravity) | 開発者向けのツール | 同じ SKILL.md 規格。ファイルは往復できる |
報道によると、ChatGPT のカスタム GPT も 2026年12月11日に終了し、「プラグイン」に置き換わります。指示文はプラグイン内のスキルになり、会話・選んだモデル・共有設定は移らないとされています。Claude のスキルは Gemini と同じ SKILL.md 規格なので、ファイルをそのまま往復できます。違いは、Claude のスキルは同梱した道具(スクリプト)まで動くのに対し、Gemini のスキルは手順までという点です。
出典:OpenAI to Retire Custom GPTs, Replace Them with Plugins(2026-10-07 取得)
virtualizationreview.com/Agent Skills Specification(2026-10-07 取得)
agentskills.io
「設定」→「スキル」→「手動で作成」を開き、名前に douga-matome、説明文と指示に次の全文を貼ります。自分で収録した動画、会議や研修の録画、ウェビナーなど、見返す時間がない動画に使います。
--- name: douga-matome description: 添付された動画(自分で収録した動画・会議や研修の録画・ウェビナー)の中身を、見返さなくて済むように網羅的に整理します。使用する場面としては、動画ファイルを添付して「要約して」「中身をまとめて」「目次を作って」「何を話していたか教えて」と頼まれたときです。 --- # 動画の中身まとめ ## いつ使うか - 動画ファイル(収録した動画・会議や研修の録画・ウェビナー)が添付されたとき。 - 「要約して」「まとめて」「目次を作って」「見返す時間がない」と頼まれたとき。 ## 手順 1. 動画を最後まで見て、話している内容(音声)と、画面に映った文字・操作の両方を拾う。 2. 下の「出力の型」の順に書く。時刻は動画の経過時間を「分:秒」で書く。 3. 数字・固有名詞・ツール名・設定の名前は、話したとおり・映ったとおりに書く。言い換えない。 4. 聞き取れない所・画面が読めない所は推測で埋めず、「(聞き取り不明 12:34)」のように残す。 5. 動画に出てこないこと(一般論・補足の知識)は書かない。 6. 画面に映った個人の情報(メールアドレス・アカウント名・ファイルの保存場所)は書き写さない。 ## 出力の型 ### この動画は何の話か(3行) ### 目次 | 時刻 | 見出し | 中身(1行) | |---|---|---| ### 要点 | # | 要点 | 根拠(動画で言ったこと・見せたこと) | 時刻 | |---|---|---|---| ### 出てきた数字・固有名詞・ツール | 時刻 | 数字・名前 | どういう文脈か | |---|---|---| ### 手順・やり方(動画で実演した操作があれば、順番どおり) 1. ### 見落としやすい注意(動画の中で「ここ注意」と言った所) - ### 確認が要ること(聞き取れない・曖昧・動画の中で食い違っている所) - ## よくある間違い - 冒頭の数分だけで要約して、後半を落とす。目次は動画の終わりまで作る。 - 雑談・言い直し・機材のトラブルを要点に入れる。 - 時刻を推測で書く。分からなければ「—」。 - 動画で言っていない一般論を「補足」として足す。
/douga-matome 添付した動画の中身を、見返さなくて済むようにまとめてください。
この動画、見返す時間がないので、中身を教えてください。
見るところは3つです。目次が動画の終わりまであるか、話した数字やツール名がそのまま拾われているか、聞き取れない所を推測で埋めずに「確認が要ること」に残しているか。添付できる動画の長さは、無料プランで合計5分、Google AI Pro で1時間です。
名前に onsei-slide、説明文と指示に次の全文を貼ります。スマホのボイスメモで話した内容を添付すると、勉強会や打ち合わせで映せるスライドを HTML 1ファイルで作ります。
--- name: onsei-slide description: 添付された音声(話した内容の録音・ボイスメモ)や話し言葉の文字起こしから、そのままブラウザで開ける HTML のスライドを1ファイルで作ります。使用する場面としては、音声ファイルを添付して「スライドにして」「資料にして」「勉強会の資料を作って」と頼まれたときです。 --- # 音声からスライド ## いつ使うか - 音声ファイル(スマホのボイスメモなど)や、話し言葉の文字起こしが渡されたとき。 - 「スライドにして」「発表資料にして」「勉強会で映したい」と頼まれたとき。 ## 手順 1. 音声を最後まで聞き、話の流れ(言いたいこと・理由・例・聞き手にやってほしいこと)を拾う。 2. 5〜8枚に割る。1枚目=タイトル、2枚目=結論、最後=まとめと次の一歩。話した順番は変えない。 3. 1枚で言うことは1つ。箇条書きは3つまで、1行は20字前後。 4. 音声で言っていない数字・事例・引用は足さない。聞き取れない所は「(要確認)」と書く。 5. 下の「HTML の型」で1ファイルを出す。そのあとチャットで「確認してほしいこと」を箇条書きで出す。 ## HTML の型 - 1ファイルで完結させる。CSS と JavaScript はファイルの中に書き、外部の画像・フォント・ライブラリは読み込まない。 - 16:9。キーボードの ← → とクリックでページを送る。右下にページ番号。 - 背景は白か薄いクリーム、文字は濃い灰色。アクセントの色は1色だけ(見出しの下線と強調に使う)。 - 使わないもの:カードや引用の左端に付ける色付きの縦線、絵文字の箇条書き、紫系のグラデーション、重ねた影。 - 見出しは大きく(画面の幅の4%前後)、本文は後ろの席から読める大きさ(2.4%前後)。 ## よくある間違い - 話した順番を入れ替えて、言いたいことの順序を変える。 - 言っていない数字や「〜と言われています」を足す。 - 1枚に文字を詰め込む。入らなければ枚数を増やす。 - HTML を途中で切る。必ず最後の </html> まで出す。
/onsei-slide 添付した音声を、来週の社内勉強会で映すスライドにしてください。
/onsei-slide 以下は話した内容の文字起こしです。来週の社内勉強会で映すスライドにしてください。 来週の社内勉強会、テーマは「毎週の仕事を AI の手順書にする」です。 言いたいことは3つあって、まず1つ目。最初の1本は、毎週同じ形でやっている仕事から選ぶ。週報とか、会議のまとめとか、お客さんへの決まった形のメールとか。一回きりの仕事は、手順書にしても元が取れないのでやめておく。 2つ目。手順書には「やること」だけじゃなくて「書かないこと」も書く。たとえば、メモに無い担当者や期限は勝手に埋めない、原因を推測で決めつけない。AI は書いていないことを気を利かせて足してくるので、そこを先に止めておくと、そのまま使える下書きが増える。 3つ目。最後は人が確認する。手順書はあくまで下書きを速くする道具で、送る前・出す前に人が見る前提で作る。 で、みなさんにお願いしたいのは、来週までに自分の仕事から1つ、毎週同じ形のものを選んで、手順を5行で書いてきてください。勉強会では、それを Gemini のスキルにするところまで一緒にやります。
スキルは Canvas と一緒に使えないので、スライドは HTML のコードとして出ます。コードをコピーしてテキストエディタに貼り、slide.html という名前で保存してブラウザで開くと、← → キーで送れるスライドになります。話していない数字や事例が足されていないか、「(要確認)」が残った所はどこかを確かめてから使ってください。添付できる音声の長さは、無料プランで合計10分、Google AI Pro で3時間です。
SKILL.md はオープンな規格です。スライドのスキルで2方向を確かめます。
Gemini の「設定」→「スキル」で onsei-slide の「その他」→「ダウンロード」を押すと zip が落ちます。展開すると中身は SKILL.md 1枚です。これを Claude Code のスキルのフォルダ(~/.claude/skills/onsei-slide/SKILL.md)に置きます。Claude は音声を直接は読めないので、話した内容を文字で渡します。
/onsei-slide 以下は話した内容の文字起こしです。スライドにして、slide.html という名前で保存してください。 来週の社内勉強会、テーマは「毎週の仕事を AI の手順書にする」です。 言いたいことは3つあって、まず1つ目。最初の1本は、毎週同じ形でやっている仕事から選ぶ。週報とか、会議のまとめとか、お客さんへの決まった形のメールとか。一回きりの仕事は、手順書にしても元が取れないのでやめておく。 2つ目。手順書には「やること」だけじゃなくて「書かないこと」も書く。たとえば、メモに無い担当者や期限は勝手に埋めない、原因を推測で決めつけない。AI は書いていないことを気を利かせて足してくるので、そこを先に止めておくと、そのまま使える下書きが増える。 3つ目。最後は人が確認する。手順書はあくまで下書きを速くする道具で、送る前・出す前に人が見る前提で作る。 で、みなさんにお願いしたいのは、来週までに自分の仕事から1つ、毎週同じ形のものを選んで、手順を5行で書いてきてください。勉強会では、それを Gemini のスキルにするところまで一緒にやります。
同じ手順書で、Gemini はコードを出し、Claude Code はファイルを作って開くところまで進めます。得意なことが違うので、使う場面で選べます。
Claude Code で使っている自作スキル(アニメ付き HTML スライドを作る html-slide)のフォルダを zip にして、「設定」→「スキル」→「アップロード」から入れます。スキル②と同じ音声を添付して呼びます。
/html-slide 添付した音声の内容を、解説スライドにしてください。HTML を1ファイルで出してください。
HTML は出ます。一方で、動画(MP4)への書き出しは、スキルに同梱した道具(puppeteer や ffmpeg)を Gemini が動かせないのでできません。指示は通る、道具は付いてこない。この差だけ覚えておけば往復で困りません。
今日の2本は、すべて同じ4つの節でできています。空の型を置いておきます。名前は小文字とハイフン、説明文は「〜のときに使う」を含めて1024文字以内です。
--- name: (小文字とハイフン。例 shuho-matome) description: (何をするか+使用する場面としては…。三人称で、1024文字以内) --- # (スキルの名前・日本語でよい) ## いつ使うか - (貼られるものは何か。どんな言葉が出たときか) ## 手順 1. (最初に何を拾うか) 2. (無い情報は推測せず「—」や「(確認中)」にする、など) 3. (出力の型に流し込む) ## 出力の型 (見出し・表・箇条書きの形をそのまま書く) ## よくある間違い - (書いてはいけないこと・足してはいけないこと) - (よく崩れる所と、その直し方)
日程・仕様・料金は 2026年10月7〜8日時点の公式ヘルプと発表に基づきます。無料プランのモデルは 10月9日以降 Flash-Lite のみ。添付できる動画は無料5分・AI Pro 1時間、音声は無料10分・AI Pro 3時間。仕事用・学校用アカウントは 10月13日から順次。共有機能は未実装です。