2026年9月25日 / Routine Labo
Google が 2026年9月22日に正式版を出した読み上げAI Gemini 3.8 Flash TTS。 このページでは、自作の検証ダッシュボードで同じ台本・同じ映像のまま声だけを入れ替えて8つのAI音声と聞き比べ、 そのうえで Gemini だけを使って自分の声のクローン、文章で作る可愛い声・かっこいい声、1つのモデルから6人のキャラまで作った結果を、音声つきでまとめます。
Gemini 3.8 Flash TTS は、台本を一字一句そのまま読み上げるための Google のモデルです(モデル名 gemini-3.8-flash-tts)。
同時に廉価版の Flash-Lite TTS も出ました。リアルタイムで会話するのは別の Gemini 3.8 Live の担当で、こちらは「読ませる」専用です。
使える場所は Google AI Studio(画面で試せる)と Gemini API です。
音声の出力は 100万トークンあたり 9ドル(2026年中)。公式は「音声1秒=25トークン」と換算していて、1分あたり約1.35セントです。 実際に API で8本作って数えたところ、8本とも1秒=32トークンでした。1分あたりに直すと約1.7セント(3円弱)です。 2027年1月から単価は倍になります。声の複製・声の設計は有料の階層(支払い設定をした API キー)が必要で、読み上げだけなら無料枠もあります。
自作の検証ダッシュボードで、同じ台本と同じ映像を用意し、声だけを8つのモデルで入れ替えました。 Gemini 3.8 Flash/3.8 Flash-Lite/3.1(旧世代)/2.5 Pro(旧世代)/2.5 Flash(旧世代)/GPT-4o mini TTS/OpenAI TTS-1 HD/Fish Audio です。 名前を隠して聞くと、先入観が消えて「どれが自然か」だけで選べます。まずは4つ、聞いてみてください。
A=Gemini 3.8 Flash TTS/B=GPT-4o mini TTS/C=Fish Audio S2.1 Pro Free/D=Gemini 3.1 Flash TTS(旧世代)
| モデル | 最初の音まで | メモ |
|---|---|---|
| Fish Audio S2.1 Pro Free | 0.47秒 | 一番速い |
| GPT-4o mini TTS | 1.10秒 | 生成も速い |
| Gemini 3.8 Flash-Lite TTS | 1.14秒 | Flash とほぼ同じ出来で速い |
| Gemini 3.1 Flash TTS(旧世代) | 1.41秒 | 長文を途中で打ち切った(3回とも) |
| Gemini 3.8 Flash TTS | 1.60秒 | 長文も最後まで読み切る(4回とも) |
数字は同じ台本6本×2回=各12回の中央値(2026年9月29日・自作ダッシュボードで計測)。どれが一番自然かは、ぜひ自分の耳で選んでください。
約300字の同じ台本を読ませると、旧世代の Gemini 3.1 は17秒前後で打ち切り、本文の3分の1ほどで止まりました。日を変えて測り直しても3回とも同じところで止まります。 3.8 は54〜56秒で最後まで読み切りました(4回とも)。感情の台本でも、3.1 は4回中2回、セリフが抜けました。同じ旧世代でも 2.5 は最後まで読むので、止まるのは 3.1 だけです。 Google が「長文が大きく改善した」と書いているとおりの結果です。
人が聞き比べて順位を付ける Voice Arena の日本語ランキングでは、Gemini 3.8 Flash TTS が 1位(2026年9月25日時点)。 同じ声をクローンさせて比べる Artificial Analysis の板でも、日本語は 2位(1位は廉価版の Flash-Lite)です。一方で英語のクローン比較では11位と中位でした。
AI Studio の Create new voice → Voice Replication から作ります。声のサンプルは20秒前後(30秒を超えない)、静かな部屋で普段の話し方で。 続けて画面に出る英文の同意文を本人が読み上げます。画面の文と少しでも違うと「Consent flow failed」で止まるので、ゆっくり一語ずつ読むのがコツです。 他人の声は作れない仕組みで、生成された音声には見えない透かし(SynthID)が入ります。
どうも、セナオです。このチャンネルでは、新しいAIツールを実際に使ってみて、仕事や動画づくりにどう役立つのかを紹介しています。今日は、グーグルの新しい音声AIで、自分の声を作ってみます。
I am the owner of this voice and I consent to Google using this voice to create a synthetic voice model.
えっ、これ本当に僕の声なんですか?ちょっと信じられないです。
落ち着いて、普段どおりに
心の底から驚いて、少し興奮気味に
耳元でささやくように、小さな声で
Create new voice → Voice Design で、声の特徴を1〜2文で書くと、約30秒で声ができます。同じ原稿を2つの声で読ませたのがこちらです。
説明に「10代」と書くと安全フィルタで止まります。「20歳」にすると通りました。
20歳の元気な女性。明るく高めで弾む声、にこにこと楽しそうな話し方。東京の標準語。
30代の男性ナレーター。低くて深みのある落ち着いた声、映画の予告編のような渋さ。東京の標準語。
知ってました?グーグルの新しい音声エーアイなら、文章を書くだけで、こんな声が作れるんです。しかも1分あたり、3円弱。動画のナレーションも、解説スライドの読み上げも、もう自分で録らなくていいかもしれません。
確実だったのは本文をカタカナかひらがなに書き換える方法です。括弧のふりがなや、style 欄で読み方を指定する方法は効きませんでした。 読み方は文脈でも変わります(ニュースの台本では「Gemini」を正しく「ジェミニ」と読みました)。
GPT-6とGeminiを比べてみました。
東海林さんが、会議の資料を配ってくれました。
GPT-6とジェミニを比べてみました。
しょうじさんが、会議の資料を配ってくれました。
Gemini 3.8 Flash TTS だけで、年齢も性別も違う6人のキャラを作りました。コツは声そのものを選ぶことです。 最初は既定の声(Kore)のまま「低く」「ゆっくり」と演技の指示だけ変えていたら、全員が明るい女性の声になってしまいました。 30ある声から6つを選び直すと、声の高さは 103〜279Hz まで分かれました。
| 向く仕事 | 向かない仕事 |
|---|---|
| YouTube・ショートのナレーション | リアルタイムの会話・電話応対(Live の担当) |
| キャラの掛け合い・解説動画・研修 | 他人の声を使う(同意の録音が必須) |
| ゲーム・キャラの台詞 | 難しい漢字だらけの原稿をそのまま |
| 自分の声のナレーション | 10分を超える長い音声を一発で |
声の名前を選び、演技の指示(style)に下の文を入れると、同じキャラの声になります。
新人アナウンサーらしく、明るく可愛らしく、でも一語ずつはっきり聞き取りやすく読む。
ドキュメンタリーのナレーターのように、低めの声でゆっくり、間をたっぷり取って静かに語る。
小学生の男の子のように、わくわくして少し早口で、声を弾ませる。
年配の研究者のように、しわがれた低い声で、ゆっくり、少し得意げに話す。
眠る前の読み聞かせのように、やわらかく小さめの声で、ゆったりと話す。
深夜ラジオのDJのように、くだけた調子でリズムよく、楽しそうに話す。
20歳の元気な女性。明るく高めで弾む声、にこにこと楽しそうな話し方。東京の標準語。
20代前半のおっとりした女性。やわらかく少し高めの声で、ゆっくり穏やかに話す。東京の標準語。
30代の男性ナレーター。低くて深みのある落ち着いた声、映画の予告編のような渋さ。東京の標準語。
20代後半のクールな女性。やや低めで芯のある声、淡々として知的。東京の標準語。
年齢は20歳以上で書きます。年齢・性別・声の高さ・話し方・なまりの5つを書くと安定します。
<laugh> 笑い / <sigh> ため息 / <whispers> ささやき / <short pause> <long pause> 間タグの一覧は公式ドキュメント(ai.google.dev)にあります。